ベッドから起き上がるのがつらい、寝返りもつらい腰痛が続いている
18日土曜日
立て続けにぎっくり腰の方が続いたので
そのお話です。
一人は
1月14日から
「とくにきっかけなく、腰だけでなく背中全体がだんだん痛くなりだして、
寝返りを打つこともできなくなった」
もともとは股関節、左膝の変形が強く、膝の痛みや突っ張り症状で通院していましたが
今は、それどころじゃないとのこと。
施術のベッドにたどり着くのも大変で、座っていても違和感あり。
胃がんの薬物療法中のため、体力も少ないけど
台所に椅子を置いて、なんとか晩ご飯だけ作っている。
膝や股関節の変形のせいなのか、背骨も「くの字」に変形、
普通にしているだけで背中も緊張しています。
施術は、
痛くて検査があまりできないため
まず体力の回復を図るため
枕などの道具を使ってゆがみをとり
内臓の負担かかっているところを調整し、
血流を促したところで再度チェック。
薬も使っているので、その負担を減らすためにシリカ水を飲んでもらったり、
内臓の血流を早めるために水素を吸入しながら施術。
それでも1回目は寝返り、起き上がりがとてもつらそうでした。
痛くなって4日間、横になっていて、あまり動いてないので
おうちで、お腹を温め、横に向いたまま上半身を捻じったり、
もも上げをして、痛くない範囲で動かすよう指導。
2回目は2日後に来院
やはり、寝返り、起き上がりはつらいし、咳払いなどお腹に力が入ると腰が痛い様子。
右の肝臓のサインが出ていたので、肝臓に水素をあてたり、
胃(みぞおち)や下腹部のはりがあるので胃に水素をあてたり、腸のマッサージを行いました。
右膝の変形があるため、内ももの緊張も強く、足の動かし始めも痛みが出やすい。
寝返りはつらいのですが、横向きになってもらって股関節屈曲や伸展の動きをしても痛みは出ない。
上半身の捻じる動きも同じく痛くない。
座位になってもらって、胸椎の動きをテストすると動きの悪いところがあったので
背骨の柔軟性をだして、テープで補強。
そのあと、立ち上がりや後屈のテストは痛みなく、歩くのも大丈夫。
まだ、寝返りや起き上がりは痛そうだが、血流と背骨(胸椎)の問題が強そうでした。
下腹部(腸)のあたりのはりが強いことから
薬で腸が弱っていると、血液が汚れ、肝臓、腎臓に負担かかって
腰痛が出やすいので、そういうパターンかもしれません。
患者さんの途中経過の感想としては、
「だいぶ動けるようになってきた
立って歩いても痛くない」とのこと
二人目は
1月15日
年に1回くらいぎっくり腰をやる方です。
今回は「お風呂場で、しゃがんだ姿勢で拭き掃除中にギクッとなったまま動けなくなった」
「3日間仕事を休んで、痛み止めやシップを貼って横になって、
痛みが10→6くらいに」
それでなんとか車に乗れるようになり来院。
起き上がりが痛くて、寝返りの痛みも強い。
家事はできなくて、家族の方にお願いしている状態。
同じ姿勢が続くと辛くて、座っているのも大変。咳をしても響く。
背骨がゆがんでいて、背中はいつも緊張。
検査は
こちらも検査があまりできないので
問診から
朝動き出しがつらいのと、動いているとだんだん和らぐとのことから
血流は関係ありそう。
立っているときも違和感あるが、後屈で痛み。座る時に痛い(立ち上がりも)
右に捻じる時の背中~腰の痛み
などからそけい部、足からの影響を疑う
施術は
ゆがみをとって、血流が流れやすい環境を整え
循環を促進。
横向きで上半身を捻じるのも痛い。殿筋を緩めるとやわらぐ。
寝返りでお腹に力を入れると痛い状態。
背骨の負担を減らすテープを貼って補強。
おうちにコルセットがあるので、巻いて楽になるなら
腹圧の補助として使用。
施術後はまだ痛みが残っている
2回目は2日後
施術後は痛みあったが、次の日の昼ごろからだんだん良くなってきた。
6→4くらいに減って、痛みよりハリが気になる
寝返り怖いけどできる。
起き上がりも30分かかってたのが、5分で着替えられるようになった
長く座ると立ち上がりが怖いので、ソファなど柔らかい所は座らない。
怖いのでコルセットしながら家事もできるようになり、
今日は仕事に行ってきた
検査で
右への捻じりで痛み
前屈で鼠径部に違和感。後屈で腰に痛み
右肩屈曲でも左腰に響く
座位でも腰、左もも外側に違和感あり。
施術は
ゆがみをとって、内臓の調整、背骨の調整をしても
右へ捻じる時の痛みがなかなかとれず
左下腹部、そけい部のはりが強いので
腸のマッサージ、水素をあてたりすると
左背中のはりが目立ってきて
腎臓のサインが出てきました。
腎臓に負担かかると腸腰筋といって、上半身と下半身をつなぐ筋肉が
硬くなって、動かし始めや起き上がり、反らす動きで痛みが出ます。
今回はそのパターンだったのかもしれません。
完全に取り切れてはなかったのですが、
前後屈の痛みは和らぎ、右へ捻じる動きの痛みはなくなりました。
寝返りや起き上がり、座位での違和感が残るので
まだ問題を探す必要があります。
施術しながら
普段と変わったことがなかったかお話をしていると
「そういえば夜目が覚めることが多かった」
「便秘ぎみ」など回復を邪魔する要素が見つかりました。
こちらの途中経過の感想は
「だいぶ良くなりました
一時はどうなるかと思いました」
「まだ朝一番がつらいのと、動かすときの怖さはありますが、
動きがずいぶん早くなりました」とのことです
二人の共通点としては
背骨の変形があり、姿勢を保つために常に筋肉が緊張していました。
さらに、寒暖差の問題を疑いました。
というのも、一人目の方が1月14日
二人目の方が1月15日
1月12日 最高気温 8.8/ 最低気温 3.4
1月13日 13.1/ 2.7
1月14日 12.8/ 3.1
1月15日 14.8/ 4.7
というように、12日から13日の気温差が5度
13日~15日の日内温度差が10度というように
気温差が激しかったのも一つの原因になるのではないかと思います。
対策として
朝の動き始めや夜中のトイレは
血流が低下して、筋肉が硬くなった状態だと痛みが出やすいので
お腹温めたり、脇腹やお腹のマッサージ、横になったまま屈伸や捻じって
準備体操してから動き出してください。
家事の途中で不意になる場合は
予防は難しいのですが、今回の場合、睡眠不足が続いていたこともあるので
睡眠、運動不足、排泄がうまくいってない、食べ過ぎ、飲みすぎなど
心あたりのある方は、立ち上がりや反るような姿勢をとる時は
痛くなるかもしれないとゆっくりの動きにしてみてください。
あとは、ゆとりがあれば、腸腰筋といって、鼠径部を伸ばすストレッチをしましょう。
今回は、ベースとして寒暖差の影響があったのではないか?
さらに
同じぎっくり腰でも細かくみると
一人一人原因が違い、対処法も違ってきます。
2~3日安静にしていてもあまり改善しないなら、一度専門家にご相談ください。
じっとしていても痛いなら病院というケースもありますが
ほとんどの方は、動かし始めの痛みなので筋肉、血流の問題がベースにあります。
痛い腰をもむのではなく、お腹をゆるめ、つらい動作をチェックすることで
手足など、どこが原因かを見極めてゆるめると楽になります。
だから痛い場所だけでなく、全身を診てくれる専門家にみてもらったほうがいいですよ。
コメントを残す