坐骨神経痛 治し方
目次
1 どんな症状かまず知る
2 改善できそうかどうか判断
3 坐骨神経の原因を特定
4 筋肉のストレッチや神経を動かして、「あそび」を作る
1 どんな症状?
お尻からもも、ふくらはぎにかけての痛みやしびれです
2 改善できるか判断
こんな時は病院でみてもらいましょう。
・膀胱直腸障害(おしっこがでない、または漏れてとまらない) ⇒病院へ
・明らかな筋力低下(ももが持ち上がらない、足首反らすことができない)
・生活に支障がでるレベルの痛み(じっとしてても痛くてうまく眠れない)
3 原因を特定
多いのは、この2つ。
- 椎間板ヘルニア(→圧迫により血流不足、引っ張られて神経にダメージ)
- 脊柱管狭窄症(→上と同じ。違いは、骨の変形によって圧迫、引っ張られる)
あわせて、
- 梨状筋(お尻の奥の筋肉)症候群(→筋肉の硬さが原因。あとは同じ)
他にも
背骨の問題(すべり症、側弯症、脊椎炎)、
腫瘍の問題(脊椎腫瘍、神経腫瘍)、
股関節の問題、骨盤外傷。
婦人科、血管が原因(内臓疾患、動脈硬化など)となることもあります。
上に書いたような
器質的な問題(*)でなければ7〜8割くらいは改善していきます!
(*画像や血液検査などで、視覚的、数値で分かる異常なもの)
4
どこをよくすれば直るの?
1 ヘルニアの改善 → 背筋と腸腰筋のバランス+腹圧
これらが重なってヘルニアが後方に飛び出てストレスが加わりやすくなります。
つまりこの姿勢の改善がポイントになります。
猫背姿勢で縦にクシャっと潰れている姿勢の人が多いですね。
縦方向に伸びるように抗重力筋を鍛えてあげましょう!
頭が前に出ている姿勢もしっかりと修正しましょう。
2 脊柱管狭窄症の改善 → 上と同じ。さらに血行悪く、内臓の働きが落ちているので
そちらも改善する必要あることが多い
3 硬い筋肉をゆるめる → お尻(梨状筋など奥)、太もも裏、内ももの筋肉ゆるめる
*まずはチェックしましょう
お尻のえくぼを押して痛いか
仰向けに寝て、足を4の字にして、症状が変化するか
変化するなら、その筋肉が原因と考えます
当てはまるなら、1:お尻のストレッチ
2:お尻の運動(できるだけ大きく動かし、力いれて。その後脱力)
これを繰り返しすと筋肉はゆるみます
細かくいうと
股関節屈曲・内転・内旋⇄股関節伸展・外転・外旋を繰り返します。
④ 坐骨神経の動きをつける → お尻だけでなく、全身の神経に動きをつける
(・ 足を反らす ・ 膝を伸ばす ・ 股関節を曲げる ・ 骨盤起こして、腰に反りをつくる)
これらを組み合わせて、痛みのない範囲で動かしてみましょう
*具体的には、座位で
1 腰に手を当て(骨盤前傾、腰椎前弯をつくる)
2 首反らし、膝伸ばし、足反らす
3 首下向く、膝、足をもどす
① ② ③
④ 悪い例:背中丸まってる、膝伸び切ってない、足首反ってない
【まめ知識】
・神経は圧迫されただけでは痛みを起こさない
神経痛は、損傷か炎症の2つ。
(圧迫されるだけでは、筋力低下や感覚障害は起こりますが、痛みは起こりません。
まれに神経損傷などがあれば、刺激が逆行し、末梢で痛みを感じる場合はあります。
それが、神経痛だとすると、灼熱痛や浮腫などの症状もでます。)
その他、多くは炎症によって痛みが起こっているということです。
なので、そこへ炎症が起きてしまうようなストレスを除外するという視点が必要になるのです。
(そのストレスとは、物理的圧迫だけでなく、腸内環境悪化による炎症、睡眠不足、心理的なものまである。
まずは、物理的圧迫をとり、血流を回復させることから始めましょう)
他にも、
・フライバーグテスト(仰臥位)屈曲内旋
・ペーステスト (座位) 外旋抵抗
・フェアーテスト (仰臥位)屈曲90未満で内転内旋
などで
お尻の筋肉の硬さが問題となっているか、確認することもできます。
坐骨神経の周りが硬くなり、何度もこすれると炎症が起き、痛みが起こる。
つまり、どこが硬くなって痛みを起こしているか、特定し、対策が必要になるわけです。
他にも、
脊柱管狭窄症のところでも少し書きましたが
血行悪く、内臓の働きが落ちていて
そちらも改善する必要あるケースもあります。
1人1人原因が違うので
筋肉のストレッチや神経の動きをつけても良くならない場合は、
痛い場所だけでなく、全身を診てくれる専門家にみてもらったほうがいいですよ。
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