涙を見て気づいた「言葉だけでは足りない」こと ― なぜ手紙を書くことにしたのか

「頭痛や吐き気がひどくてどうしたらいいかわからない。お医者さんにもいったけど、薬を飲んでもあまり変わらないし、このまま飲み続けるのも怖い。朝や夜につらくなることが多いので、夜中になると不安で仕方ない」こういうお悩みの方への手紙

背景として、週1~2回デイサービスへ出張整体を行っています。

一人一人にかけられる時間がとても短く、

「体の状態をチェックして、全体の血流を促して身体を整える」

という下準備の段階までしか施術できません。

その時に、頭痛でお悩みの利用者さんがいて、必死で訴えてこられたので、僕も真剣に知りうる範囲で一生懸命答えたのですが、そのやりとりの最後で、涙を浮かべておられました。

これは言うだけでは伝わらない、きちんと文章や視覚化をして説明しないと

「わからない」を繰り返してしまうと思い手紙を書きました。

以下が手紙の内容です

「頭痛で悩んでいるのに、お気持ちに寄り添ったお話ができなくて申し訳ありません

「つらくて、病院に行っても薬しか出ず、薬では根本的に治る訳ではないことも理解しているが

ではどうしたらいいのか、誰も教えてくれない。マッサージをすればいいとも言われたがどこに行っていいのかもわからない。」というお悩みですよね?

頭痛は、原因不明が90%と言われますが主な原因を5つ挙げてみます

  • 緊張性 :デスクワークなどで同じ姿勢が続く、食いしばりなどストレスの多い人

締め付けられるような痛み、肩こりとセットで起きやすい

  • 血管性 :(片頭痛)(女性多い)

拍動性、4、5時間~2、3日続く、激しい頭痛、光、音、匂い敏感吐き気

     めまい、耳鳴りと同時に起きやすい

    原因:月経、低気圧、ストレス?

対策:急性はトリプタン(薬)

    予防では3~6カ月

  • 脳血管 :朝、起き抜け5分以内の急激な頭痛(脳出血の疑い)

     麻痺、しびれ、ろれつが回らない

  • 群発性(男)1~2か月、睡眠中片側、目の奥から激しい痛み、1,2時間、アルコールも誘発

 原因明確なのは、風邪、くび~後頭部の神経痛、熱中症(10%)

  • その他  薬物乱用頭痛(月15日 処方薬、月10日 市販薬以上服用が3か月続く)

         朝から頭痛、以前は月数回、薬飲みだしてかえって敏感になり、量がふえるなど

       少ないが、慢性硬膜下血腫、慢性副鼻腔炎、上行性歯髄炎、根尖性歯周炎などもある

〇さんのこれまで伺ったお話だと、①の緊張性か、②血管拡張性かもしれません

自分の施術の考え方は

  • 筋緊張性頭痛に対しては

 ・首から下のゆがみによって、頭が前に出て首から背中が緊張します

 ではどうしてゆがむのかというと、内臓の疲れ、同じ姿勢が考えられます。

 ・また、別の要因として、ストレスによって、食いしばりが発生。首から顎、こめかみなどが緊張。

 さらに脳血流が低下して、自律神経も乱れ、睡眠不足、全身の緊張、内臓の低下などが発生。

 体力が回復しにくい状態になる。

  • 血管拡張性に対しては

西洋医学では、セロトニン多すぎて血管拡張するからだとされ、薬を処方されます

それで効果があればいいのですが、そうでない場合、血管の収縮を試してもいいかもしれません

頭を冷やしたり、カフェインとったり)

それでも残るなら、①同様にストレスによる食いしばりなどの影響も考えられます

それに対する施術は上に書いた通りですが、自分でやるなら、こめかみや首をマッサージしたり、

首や後頭部を温めることもいいでしょう。

同時に、ストレスをコントロールするセロトニンが出やすい条件を揃えておくのも有効です。

具体的には、材料であるトリプトファン(ゴボウ、キノコ、納豆、青魚)(肉や牛乳にもあるが)

をとって、合成に必要な体内時計を合わせること。つまり朝日を浴びて、お散歩するなど規則正しい生活をすること。あとは入浴して体を温め、36.5度以上を保つなども必要だと思います。

原因となるストレスに対しては、思い当たる所があって、改善できるものは改善。

できないことがほとんどなので、考え方の工夫をしたり、ストレスの解消を生活に取り入れる

などが挙げられます。

これら、いくつかの原因が重なった結果、頭痛やめまいなどが起きたり、慢性化すると病気になってしまうのだと考えています

デイサービスの場所では、きちんと診ることができないため完全ではありませんが、

今の段階であれば、こういう見立てになります。

病院にかかった結果、画像診断などでは問題ないということであれば、少なくとも脳の問題ではないと捉え、他の原因を考えるいいチャンスだと思いますよ。

一つの原因でこの結果になるわけではなく、複合的な原因、体力など日々変化する条件も加わります。

一方で、〇さんがどういうレベルの結果を求めているか?も大事です。

とりあえず痛みを和らげたいなら、周りの人に聞いて、全身をみてくれるマッサージや整体、接骨院など

を探すのもいいでしょう。

ただ、もっと深い解決を求めているなら、筋肉や骨格、内臓などパーツをみるだけでなく、身体の全体を、生活習慣も含めて、できればこころの問題も扱ってくれるような所を探した方がいいと思います。

それにはお金や時間や探す労力がかかると思います。

〇さんが得たいものと、かかるお金や時間のバランスをどうとるかは〇さん次第です。 

何を重視しているかは人それぞれですし、置かれている条件が違います。

限られた時間を快適に過ごすにはどうしたらいいんでしょうね?

〇さんが本当に現状を変えたいとお考えなら、周りの人に聞くだけでなく、ご自分の内面も探ってどうしたいのかを探り、それに見合った行動をすれば、その結果が与えられるのではないでしょうか?

また、物理的な限界もあるので、100%の結果が得られなくても、自分なりの満足が得られるのではないでしょうか?

つらいお気持ちを汲んで欲しいというなら、喜んでお話を伺いますし、周りのスタッフもそうですし、

〇さんのお友達も喜んで聞いてくれるのではないでしょうか?」

この手紙を渡してから、

近くのマッサージに行って頭や首をマッサージしてもらったら、だいぶ楽になったそうです。

マッサージだけでよくなるかは分かりませんが、少なくとも自分の状態を整理して

行動に移すことで、前に進んでいる感覚がでて、行動することで不安も少なくなったのかもしれません。

手紙の内容や対応が完璧ではないと思いますが、

常に自分のベストを尽くすよう心掛けていたいです。

著者プロフィール 竹森 孝志(たけもり たかし)

『接骨院十字堂』 院長
柔道整復師

《経歴》
静岡大学卒業 学芸員資格取得
ナショナル整体学院卒業 整体師、リフレクソロジー資格取得
呉竹鍼灸柔整専門学校卒業 柔道整復師資格取得

「家族と一緒に過ごす時間、大事にしませんか?」

東日本大震災の時、持ち出すものはアルバムが多かったそうです。
私もボランティアで現場に足を運んで、話を聞いて、当たり前だと思っていた「家族と一緒にいる時間の大切さ」を実感しました。

故郷にいる母親は膝が変形しており、旅行先ではみんなと一緒に歩けず、日常も家事や買い出しで精一杯でした。自分のことより、人の世話ばかり焼く母なので、元気に動かせる時間をもっと伸ばせなかったのがとても悔しいです。同じような思いを抱えている方の現状を変えたくて今に至っています。

症状はその人の人生を表します。痛い体を責めるのではなく、不器用な生き方を楽にしてあげたい。そんな思いで、親にできなかった理想とする施術を行っています。まずは、あなたのお話をじっくり聞かせて下さい。

竹森 孝志

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