つり革つかまっていて、力を入れると肩(腕のあたり)が痛い
40代女性 Mさん
主訴:右腰痛と左ハム、ふくらはぎの痛み 同時に、左の五十肩でもある
「ここ一か月、左肩というか左腕のあたりが痛い
日によっても違うが、左肩を下に寝ると痛いし
電車のつり革につかまって、力が入る時も痛い。」
「整形に一度行って、シップをもらって貼っているがあまり変わりない。」
「ここに来たのは、最近腰が痛くなったから
ジョギングした後に、左ハムからふくらはぎに違和感でてきた。」
「腰を反らすと右腰(お尻あたり)に痛みが出て、昨日は仰向けでも痛くて横向けなら大丈夫だった。
腰をぐるっと回したり、背中を丸めてストレッチしても右腰あたりが違和感でる。」
既往歴:ぎっくり腰は数年に一回あるが、数日で良くなる
2~3年前、ヘルニアになって、足が床につけなかったが、その時も数日で良くなった。
(レントゲンもとったが老化はあるけど、それほどひどくはないとのこと)
生活習慣:ジョギングはよくしている。
仕事はデスクワーク。
食事、睡眠、排泄、嗜好品目立った問題なし。
姿勢分析:(後ろから)右腰、肩が上がっていて、上半身は左に傾く
(横から)全体に前傾姿勢(膝、股関節、腰、肩、耳 全て中心線より前にある)
自動運動:腰の前屈はいいが、左斜め前にかがむと右腰が伸ばされて違和感。
腰の後屈では、股関節が伸展せず、腰椎が過剰に伸展、胸椎も動きが少ない。痛みあり。
首の後屈違和感。
他動検査:左肩 外転ー90~100,屈曲ー耳の前、水平伸展ー肩の位置で制限、動かすと人差し指がしびれる
左骨盤、股関節の検査でクリック音がしたが、ROM制限ない
見立て:・五十肩の安静時痛があることから、循環の問題が考えられる。
・腰後屈のとき、股関節の伸展ができてなくて、
仰向けで足を伸ばして違和感あり、膝を曲げると軽減することから鼠径部からお腹の問題が考えられる
・同じく腰後屈のとき、股関節と胸椎の動きが少なく、腰椎が過伸展していたので脊柱全体の柔軟性が低下
経過:ゆがみをとって循環よくすると、仰向けでの腰の違和感はすぐになくなる。
腰の後屈の痛み、左骨盤、股関節のクリック音もなくなる。
肩のほうがROM制限や痛みが残るのでそちらへの施術
左肩 外転ー最大まで行けるが途中少し違和感、屈曲ー最大まで行ける、
水平伸展ー肩の制限はなくなったが、脊柱の硬さが残り、指のしびれも場所が変化。
感想:まだ初回だが身体の変化が早い。
普段から運動はされているが、デスクワークという仕事がら運動量は落ちていて、お腹まわりの流れが悪く、
鼡径部や胸椎が丸まったまま生活されている様子。
学生の頃はサッカーをされていて、体力には自信がありそうで、体の回復力低下がピンと来てないのかな?という印象。
過剰に気を付ける必要もないですが、体の変化に合わせて生活も少し回復力をあげるよう工夫していくと
いい状態が長持ちすると思います。
2回目の検査で、どのくらいいい状態がキープできているかで、その後の通院頻度や注意点が変わってきます。
今回もそうでしたが、「筋肉の痛みは筋肉だけが原因」ととらえていると、
「筋肉をぐいぐい押すわけでもないのに、どうして症状が変化するの?」と不思議に感じる方が多いです。
そんな時は、「循環の悪さや内臓の疲労からも筋肉は硬くなる」という視点を説明すると、「そんなところと関係するの?」と
驚かれます。
筋骨格と内臓。それらをコントロールする脳、神経、ホルモンなどばらばらに理解するのではなく、
膜(ファシア)によってつながっていて、引っ張りあいながらバランスを保っている。
また感情や思考によっても変化する一つの有機体、何十兆もの細胞の塊であり、腸内細菌と共生していて
自然とも人間ともひとつながりでつながっているもの、などと身体のイメージが変わると、
「自分」に対するイメージも変わり、暮らし方、考え方も変化するかもしれませんね
話を戻すと、お腹を温め、マッサージや深呼吸して水分とるなど
少し意識してあげるだけでも身体が変化しそうなので、楽しみですね。
当院では
ゆがみを戻して循環を改善します。
一人一人、弱いところが違うので、施術しながら問題点を探り
それにあった生活改善のアドバイスをしたり、施術で使っているアイテムを自宅で使う方法もあります。
お困りでしたら、一度ご相談ください
カテゴリ:ブログ
タグ:五十肩、つり革つかまって痛い、腰痛、ふくらはぎ・ハムの痛み