卓球の試合で肘が痛くなって、一度は注射でよくなったが、再発。曲げ始め、伸ばしきると肘の後ろが痛い

60台男性 Iさん

・卓球歴が長く、高校の部活のコーチもされている

・試合で痛くなり、注射で一度はよくなったが

 また試合中に痛めてその後スポーツクリニックや治療院にも行ったが

 なかなか良くならなくて来院

 

・ペンフォルダー(ラケットの持ち方)でフォアでもバックでも痛くてどうしようもない。

 ストレッチを指導されたがやってもなかなかよくならない。

 

症状

・肘曲げ始めで肘の後ろ痛い

・肘伸ばしたまま、手の指を伸ばすときも痛い

 

姿勢

・長年卓球をされていて、背中が丸く、とくに左肩が巻き肩になっている

 その結果、腕全体が内巻きになっていて、前腕や手首の骨の動きが悪い所がある

 

検査

・尺屈(手首を小指側に曲げる)、回旋、指伸展でのテスト陽性

・背中が丸くて肋骨や肩甲骨の動きが硬かったので、脇腹をサポートすると痛み軽減

・手首や前腕の骨をサポートしながら動かしても痛み軽減

あと、離れた所ですが

・左骨盤の可動域が狭く、一定の角度で痛む

 

見立て

・肘屈伸の痛みが強く、関節や腱で炎症が起きていると判断

 

方針

・身体の使い方のくせが強いので、全体での動きが滑らかになるようにする

・ゆがみをとり、お腹の状態も整え、体幹の柔らかさを出す

 そのあと、痛みを和らげつつ、炎症が早くなくなるよう循環を促し、

 刺激が入らないよう固定して、残っている筋肉の硬さをとる方針

 

施術

・全体のゆがみをとって、連動を作りやすくする

・炎症を早く抑えるために、ハイボルト(強い電圧の機械)を使って、手首や脇腹周りも施術。

 痛みのレベルは10→6くらいになる

・ゆがみが強くそのままだと、炎症部分に刺激が加わるので、特殊なテープも貼って負担を減らす

 

経過

・テープを貼ると、二頭筋では効果があったが、思ったほどの効果が持続しない。

・ハイボルト(強い電圧の機械)では、腕橈骨筋、橈尺関節、三頭筋、母指球を施術するとかなり痛みが減る。

手根骨を圧迫すると、全ての痛みは0になり、肩甲骨の位置を戻してもかなり痛みが減る

でも「施術で全体によくなるが、使っていると戻る」を繰り返している

 

感想

・卓球の指導では、思い切り動かさないよう注意されていて生活も普段通り。

・睡眠不足や腸内環境が悪くて慢性炎症が起きやすい生活でないとすると、

 原因が取り切れてないか、炎症が強すぎることが考えられる。

 

・原因として疑わしいのは

①手根骨→尺骨→二頭筋→前鋸筋

これについては、ラケットの持ち方からきているようなので、自宅での手首や指、脇腹、股関節周りの

ストレッチやマッサージを指導

②股関節→骨盤

 これについては、可動域検査の際、股関節が詰まる感覚とともに痛みがあり、下腹部の触診でも圧痛があるため、

鼠径ヘルニアなども疑い、病院への受診を勧めている。

 

 

当院では

ゆがみを戻して循環を改善します。

丸まった姿勢が本来の姿勢に戻ると筋肉が緊張する理由がなくなります

ただ内臓が弱っていると反射的に背中は丸くなったり、硬くなります。

その場合は、水素吸入で血管を広げ、酸化(サビ)を落とし、シリカで解毒を早めると

身体の中の問題が解消され、新陳代謝が起き、回復するスピードが上がります。

一人一人、弱いところが違うので、施術しながら問題点を探り

それにあった生活改善のアドバイスをしたり、施術で使っているアイテムを自宅で使う方法もあります。

お困りでしたら、一度ご相談ください