あいさつ
はじめまして
接骨院十字堂の竹森孝志といいます。
当院のホームページをご覧頂いてありがとうございます。
まずはどんな経歴か簡単にご紹介します。
広島県福山市という所でうまれ育って大学で静岡へ。
アパレル企業に就職したものの、脱サラをして治療業界へ転職してかれこれ20年。
この接骨院十字堂は自宅兼店舗になっており
お店のドア一枚向こうで、家族4人がくらしている生活感満載の接骨院です。
良くも悪くも逃げ場のない真剣勝負であり、隠しごともしないつもりです。
「どうして体が悪くなったのか」、「どうしていい状態が維持できないのか」
あなたの状況を読み解き、体力に合わせて最善を尽くすことができれば、
きっといい変化がでます。
もっと詳しくは、以下に書きましたので、読んでみて興味を持って頂ければ幸いです。
ビジネスストーリー
私は大学卒業後、モノ作りに憧れてアパレルの会社に入社しました。
終電で帰り始発で出勤、週末の休みもあまりないというハードな生活でしたが、当時はそれが当たり前で
「24時間戦えますか」というフレーズがかっこいいと思っていました。また、倒れたとしても会社で保障が受けられるという安心もありました。
それにしても、コンビニ弁当や外食が多く、ストレスを紛らわせるためにタバコやアルコールという不摂生を続けて、体はボロボロでした。振り返れば、若さと気合でごまかしていた日々でした。
元々は大学で「持続可能な社会」というテーマで文化人類学を勉強していました。
就職で、アパレルの会社を選んだのは、環境への負荷が少なく、
モノづくりに携わりたいと思ったからです。
入社して数年すると、終身雇用だと思っていた会社は、重役になると契約社員となり年俸制になり
身を粉にして働いても報われないかも、とおぼろげに思うようになりました。
次第に年齢を重ねるほど専門知識や経験を積み重ねていく農家や
技術の優れたカイロプラクティックなどの
職人に憧れ、人に感謝される仕事につきたいと思うようになりました。
そこで、週末に有機農家で農業の手伝いを始め、
同時に整体の資格をとる学校の見学にいき、
「田舎で週末農業をやりつつ、治療家として仕事ができたら最高だな」という夢を持つようになり、
アパレル業界をやめてまずは治療家の道に歩むことを決心しました。
その後は、整体の学校へ通って、整体の資格をとり
ニュージーランドへ1年間行き、整体をしたり、有機農業のお手伝いをしました。
このような経験を通して、体のことを知ることがどんどん楽しくなり
筋肉や骨格、施術法などありとあらゆることを学んでいきたいと考えるようになりました。
ニュージーランドにも理学療法やカイロはありましたが
日本には、整体もそれこそ星の数ほどあって、日本語のほうがより効率よく勉強できて、
その道の達人にも教えてもらいたいと思い
帰国して柔道整復師の専門学校へ通って資格を取得。
(この頃は、「食事の大切さ」、「自然治癒力を高めることの大切さ」は
知識として知ってはいたものの自分の体は問題なく、実際の生活で実践には至りませんでした)
接骨院に就職して、患者さんの体をケアして感謝される日々は、
とても充実していて、これこそまさに自分がやりたかったことだ!と心から感じられました。
と同時に、よくならない症状など、壁にぶち当たり、どうして良くならないのか?と
本やDVDやセミナーなどで調べ、模索を続ける毎日でした。
順風満帆に歩み出した治療家の道でしたが、ある時転機が訪れます。
整形で働いていた頃のことです。
実家のある広島に帰ると、母がどこかが痛むような歩き方をしていました。
あれっ?と思い話を聞くと
「黙っていたけど、数年前から膝が痛くて、もう手術の予約もとってある」と言うではありませんか。
「いやいや、手術は最終手段。まだやれることがあるから」と私は母の膝を診ました。
しかしもう完全に変形しており、体を揺らして歩くような状態。体重がかかるたびに痛そうでした。
施術してその場では痛みを緩和できましたが、とても完治するような状態ではありません。
それ以来、帰省した時は必ず治療を行い、近くの接骨院や治療院にも行くよう説得し、セルフケアを教えていましたが、10数年後には手術を受けました。
現在も長距離や階段の歩行は困難です。たとえば、2階に上がるにも自分の膝に手をあてながら、手すりも持って体を左右に揺らしながら、時間をかけて上り下りして、買い物もスーパーの入り口近くに停め、なるたけ歩く距離を縮めようとしています。
私が近くに住んでいたら、悪化する前にもっと施術や知識でサポートできたのではないか。
心配をかけまいと気遣ってくれた母親に対して気づいてあげられなくて申し訳ない気持ちと、
もう少し早く治療できていたら、もっといい施術ができていたらという後悔が、
その日以降ずっと頭から離れません。
そして2011年、東日本大震災が起きました。
それまでは独立開業をしたいという強い思いもなく、治療家として施術ができれば充分だと思っていたのですが、大震災を通して家族と一緒にいることの大切さ、貴重さに気づき、またこうして私が働いている姿を子供に見せることが大切なのではないかとも感じるようになり、独立を決意しました。
独立して「接骨院十字堂」を立ち上げて以降、
特に子育てからようやく手が離れた世代や、
仕事をリタイアして第二の人生を歩みだそうとしている世代が、
自分の体の不調や痛みに関してきちんとSOSを発することができるようにと、
積極的に働きかけています。
それは
自分のことは後回しで、どうしようもないほど悪化し、初めて病院に行って薬や湿布をもらい、
こんなものかとあきらめている方が多いように感じるからです。
「つらいのを我慢しないで、病院で治らなくても一度診させて下さい」
こんな言葉を、ホームページやチラシに書いているのは自分の経験があるからです。
私の母のように痛みを我慢しないで欲しいのです。手遅れになる前にSOSを出して欲しいのです。
骨が変形する前であれば、まだやれることは多いのです。
限界を越える前に、体力のあるうちに施術をすると
体はバランスをとってくれます。
私自身、広島に帰省すると、家族旅行に行きますが、観光地に行っても階段や坂があると
母は坂の下のベンチで座って、「ここで待ってるから行ってらっしゃい」とか、
ひどくなると、「家でお留守番してるから、ゆっくり行ってらっしゃい」となります。
膝を悪くすると、動くのがおっくうになり、体重が増えるという悪循環に陥ります。
母には、子育てが終わり、やっと自分の時間を満喫できる第二の人生を、
もっともっと痛みにとらわれず、楽しく過ごして欲しかったです。
こういう思いを抱える人がいない社会にしていきたいというのが、私の願いです。
だから、
「自分の家族や身近な人に対し、改善できる早い段階で、適切なサポートをする」
これが私の施術のモットーになっています。
さらに私は、「私自身の体の状態が施術の効果に影響している」という考えのもと、施術を行っています。
今となっては恥ずかしい話ですが
学び始めたころは、力で押せば筋肉は柔らかくなると思っていました。
(男性のほうが、強押し好きが多いように感じます)
体のしくみを深く知らなかったのですね
筋肉が硬くなるには理由がいくつもあって、それにあてはまれば柔らかくなりますが
そうで無い場合はどうやったら柔らかくなるのか?をずっと探していました。
いろいろセミナーで勉強してきましたが、
共通するのは、
解剖、生理、病態の知識がしっかりある上で、
検査とそれをまとめる見立てが大事だということです。
患者さんがどういう状態で、どこが原因なのかを見極めること
あとは、どのタイミングで刺激すればいいか
が分かることが大事です。
刺激自体は手でも電気でもなんでもいい
でもタイミングが間違っていると、いくら押しても、直らないか
すぐに戻ってしまいます
今のやり方では、自分の体を使って検査するので
自分の体の使い方や健康状態が悪いと相手の状態を感じ取ることができません
手で押すのではなく体全体で押すことで
押しながら、患者さんの反応を感じ取っているのです。
だから、自分の調子が悪いと、センサーが狂って、体の状態をうまく感じ取れないのです。
力で押すから柔らかくなるのではなく、
ピンと張りつめた状態を作って、そこが緩むのを感じ取っているのです
言ってみれば自分の体が治療機械のようなものです
だから
「自分のためではなく、施術効果を高めるため」という思いで
仕事として、自らの生活を変える努力を続けています。
また調子悪いときでも一定の効果が出せる道具も併用して
施術効果を一定以上にするよう工夫しています。
食事の大事さは、「体は食べたものでできている」と頭では分かっていても、
なかなか実際の生活や行動とは結びつけることが難しいのが実情です。
自分自身、20年以上前から有機農業を体験して、そのよさを知りつつも、有機野菜だけの食事とはいきません。
また、小麦や砂糖、牛乳、悪い油を使ったお菓子や甘いものを食べる習慣が
なかなか抜けないし、家族も習慣化しています。
それを一時期、プチ断食をしたりして、無理やり変えようとしましたが、却って反動がきました。
食事は自炊中心で、甘いものや悪い油はできるだけ減らしていますが
許容量を超えないようバランスをとって、長く続けることを意識しています。
また、自宅兼店舗のため、移動が少なく、仕事として運動量を確保しておかないと
どんどん下半身の筋力が低下していきます。
食事や運動の問題の解決法はさまざまあり、
アドバイスできるよう情報は蓄積しています。
同時に
今後は家庭菜園をやってみて、運動不足の解消や野菜中心の食生活という一石二鳥の解決法に
なるかチャレンジしてみたいと思います。
どうしても仕事や家事が忙しく、自分の体を後回しにして、薬やサプリで一時しのぎをする状況
この状況をかえるには、直接的には早めの受診、生活改善ということですが
そう単純なら、すぐすむ話で、体だけを扱う医療の問題を越えて、
体をモノのように扱い、石油製品中心、科学文明中心、物質還元主義を重視する現状を見直さないと
根本的な解決にはならないのではないかと感じます
ご自身だけではケアできない部分も当然あるため、
豊かな人生を続けるためには施術でお役に立てると考えています。
今の世の中
「二人に1人がガンになり」、
「ふつうに暮らしていたら生活習慣病で亡くなります」
薬を飲むことがあまりにも日常化して
「体が痛くなる→薬をのむ→内臓が弱る→もっと薬が増える→もっと体が壊れてあちこち痛くなる」
この負のスパイラルをどこかで断ち切りたい。そのお手伝いがしたいと思っています。
「痛みがなくなったよ」「老後の不安が少し和らいだ」「先生に出会えて良かった」
などの感謝の言葉を頂くと、改めてこの仕事についてよかったとやりがいを感じています。
整体でできることは循環をよくすること
それによってホメオスタシス(=自然治癒力=元に戻ろうとする働き)が働き
回復します
残念ながら、できることは単純ですが、意外と広かったりします。
その範囲のなかでベストを尽くします。
(炎症つよいもの、損傷強いものなど範囲を超えるものは、西洋医学にお願いします)
世の中を変えるには無力ですが、
身の回りにいる人だけでも役にたちたい
明るく笑顔にしていきたい。
また、それがつながって、明るくあったかい場所が広がればいいなと夢見ています。