「五十肩かな?と思ったら、どうすればいいか教えて」
「五十肩かな?と思ったら、どうすればいいか教えて」
お答えします
まずは
①肩は直りにくい場所だから、その理由を知り
長期戦を覚悟しておく
(早くて半年、長いと数年。痛みとれても動き狭いまま残る人もいる)
理由 ①血行不良などがベースになっていることが多い=筋肉だけの問題ではない
②関節が一番よく動くところで、筋肉のバランスで釣り合って動いているので
全身の影響をうける=肩だけの問題ではない
③肩は7つの関節が連動するところで、他の関節より複雑な動きをするため
(肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節、第二肩関節、胸鎖関節、肩鎖関節
さらに脊椎や肋骨も加わります)
④炎症がおさまるときに癒着がおきる。
その癒着をとるのに時間がかかる
②今のあなたの状態を知ること
A:安静にする時期(炎症期)か
B:積極的に施術する時期(慢性期)かを見極めること
A 炎症期の中でも
(重症)なのが
夜間痛といって、夜寝ていて動いてないのに痛い、寝返りすると痛くて目が覚める
その程度がひどい状態であれば、薬や注射で抑えることを検討した方がいいと思います。
炎症が強い時期は、安静や薬、注射などで炎症を抑えた方が、早く経過します
ただ、炎症自体、体が治そうとする反応であり、何か理由があって炎症が起きているので
その原因を見つけないまま、炎症だけを抑えると、原因が消えない限りまた炎症がおこります。
とくに夜間痛がでる場合は、血行不良など
血管細くて、運動量も少なく、体温低いなど
全身の体力低下している方が多く
その底上げをしないと、治そうとする力は働いているのですが、
炎症の方が上回ってしまうのです
(中程度)
夜間痛ないが、どの方向に動かしても、動き始めがつらい場合、
病院にかかりつつ、体力をあげるべく生活改善に取り組むこと
クッションやタオル使って痛くない状態を作って睡眠をとること
横向き)痛い方を上にして、前にクッションかかえる
仰向き)肩の後ろと肘の後ろにクッション入れる
できれば、お腹にタオルも置いて、その上に腕をのせる
座位)肘の下にクッションいれる
とにかく痛くない範囲で動かす
特に体幹(背骨、肋骨、肩甲骨)や股関節まわりを
他には
お腹など温めて体温あげる、
睡眠とれてないならまず7時間確保。それから環境を整えて、質を上げていく
便秘など排泄の問題あればそちらも大事
(腸が汚れていると、血液が汚れ、肝臓、腎臓など処理するところに負担がかかり
全身の臓器も汚れた血液がまわると、酸化して壊れやすくなるから)
(軽度)
一定の方向に動かした時だけ痛いくらいに収まってきたら
施術開始
運動量や範囲も増やしながら
炎症により癒着がおきるのでその動く範囲を広げつつ、筋力も上げていきます。
1(硬いところを柔らかくして動く範囲を広げる)
癒着(物理的にひっついたり)、短縮(ぎゅっと短くなる)により、動かす時に骨の軌道がかわって
こすれたり、ぶつかったりして、また炎症がおきてしまうとなかなかよくなりません。
また、夜間痛など炎症が強い場合、癒着も深く、広範囲になり、
筋肉だけでなく、関節包や靭帯といった組織がひっつくと
もとの状態に戻すのに時間がかかります。
この時は、しっかり温めたり、温熱の機械を使って、
コラーゲンを柔らかくした状態で行うと効果が上がります。
セルフでやる場合は
肩回りを動かしておくか、
お風呂(40度 10分くらい)で全体を温めたあとに
行うといいですよ
2(動かし方の修正が必要な時もある)
肩が痛いとき、他の筋肉を使って動かしたり、緊張してバランスをとってくれるのですが、
その状態が長くなると、脳がその間違った動きを記憶してしまうことがあります。
その場合はゆっくり動かして、修正が必要な場合もあります。
3(あとは筋トレなので、負荷を徐々にあげながら、繰り返しです)
セルフケア
ステップ1
四つ這い)・背骨を左右に曲げる(お尻など下半身は固定したまま)
・背骨を丸めたり、反らしたり
・肘を伸ばしたまま、腕を後ろに伸ばす
・お祈りのポーズのように、お尻を引いて体の重みで
脇腹が伸ばされる。(痛みのでる角度までいかないように)
ステップ2
座位) ・ストレッチポールを使って、
腕の重みをのせて体を前後に倒す(脇を伸ばし、肩甲骨の動きを広げる)
同じように、斜め前も行う
・ストレッチポールの上に乗って、
背骨を伸ばした状態でバンザイする
・胸の前で合掌して、そのまま体を左右に捻じる
(脇を伸ばし、背骨や肋骨の動きを広げる)
ステップ 3
立位) ・壁立ちの練習からスタート
壁を背に立ち、頭、背中、お尻をつける
腰と壁の間は手のひらがぎりぎり入るくらいに
息を吐いてお腹をへこませる
(難しい人は、足を半歩前に出して、腰を少し丸めて壁にくっつける
そのすき間を維持したまま、頭、背中、お尻をつける)
いい姿勢を維持したまま
・肘を伸ばしたまま、クッションつぶしつつ後ろに持ち上げる
同じように、前に持ち上げる
・最後は、窓ふき体操
痛みの出ない角度や範囲で行うこと
セルフケアの場合、
癒着が軽症~中程度の症状(筋肉のひきつれ)が限度です
癒着が重度(筋肉の奥にある靭帯(スジ)や関節包(袋)がひっついている)の場合、
他人による施術が必要になります。
(ざっくりと区別するには、
靭帯や関節包は動かし始めからピンと突っ張った布のような反発。
筋肉は途中から徐々に反発強くなる)
1人1人場所も程度も違います
セルフケアをやっても変化が感じられない、よく分からないときは
専門家にみてもらってください。
できれば全身、
少なくとも、上半身まで広くみてくれる専門家にみてもらうことをお勧めします。
繰り返しになりますが、
夜間痛(寝ていて痛みで目が覚める)が2週間続くようであれば、睡眠不足で
直ろうとする力が働かないので、一度病院に行くことををお勧めします。
程度にもよりますが、
ケガなど炎症はだいたい1週間から10日でよくなります。
2週間たってもよくならないということは、直ろうとする力が弱く、
炎症の方が強い。またはちょっと動かしたときに炎症が再発していると考えられます。
体の中で火事(炎症)がおきやすい状態にあるということです。
その原因として、
睡眠不足、副腎疲労、腸内環境悪くて血液汚れている、
血行不良などが考えられます。
そういう体内の環境を整えることが必要なケースが多いです。
当院では、
手技だけでなく、固まった関節には超音波をあてて柔らかくする施術をします。
また、生活へのアドバイスだけでなく、
重症の方や、自力で生活変えるのが難しい方には、
体質改善の施術をすることも可能です。
ご参考まで
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