めまいと吐き気でさんざんな思いをしたが、「加齢」が原因と言われた
ある患者さんのお話です
「めまいで嘔吐したり、さんざんな思いをしたけど、
原因は加齢だと言われてしまった」とのこと
お医者さんにそう言われると、薬飲んで落ち着くのを待つしかないのかもしれませんね
めまいだけでなく、頭痛や耳鳴りなどいろんな症状がおきるので
原因の見極めが難しいと思いましたので、まとめてみました
まず、大きく分けると
耳(平衡感覚)の問題と脳の問題があり、
呂律がまわらない、物が二重に見える、激しい頭痛、マヒ、歩行困難
という症状があれば脳の問題が疑われます
すぐに病院に連絡しましょう。
それ以外であれば
めまいの症状から原因と対策をみてみましょう
1. 回転性めまい(ぐるぐる)
- 症状:
- 自分自身や周囲がぐるぐると回転しているように感じる。
- 吐き気や嘔吐を伴うことが多い。
- 原因:
- 内耳の異常(良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎など)。
- まれに脳の病気(小脳や脳幹の異常)があるので、目で物を追うとき、目の動きがブレないかチェック
・良性発作性頭位めまい症 症状:耳なりや難聴なく、午前中多い、閉経後の女性多い
原因:乳がん、子宮手術、ステロイドにより、エストロゲン低下。Ca代謝低下による
対策:頭高くして寝る、めまいの体操、ビタミンD(きのこ、青魚)、Ca、小魚
予後: 3週間ほど(新陳代謝で消える)
・メニエール病(内リンパ水腫)症状:耳の症状と一緒に(耳鳴り、難聴、つまり)片耳にでる。2回以上、数時間
原因:ストレスで内耳水ぶくれ
水分摂取 脱水、ストレスで抗利尿ホルモンでて、内耳リンパむくむ
血圧薬効きすぎて下がった時におきる
糖尿で血糖下げすぎてもおきる
対策:水分とる、運動(寝起き、イスで前後屈、寝返り)
メカニズム:小食、偏った食事→低血圧(ポンプ弱い)→内耳むくみ→メニエール
気圧センサーは内耳の前庭にあり、血流不足するとセンサー過敏に?
生活リズム整える
・前庭神経炎 症状:ぐるぐる、激しい、吐き気も 2~3時間から2~3日
原因:過労、免疫低下、ストレスで。
対策:ステロイド(ひどい時は、めまい、吐き気止めも)
・突発性難聴 症状:一回だけ、短い。片耳に
原因:内耳の血流
対策:1週間以内に治療開始、ステロイド、拡張剤
ビタミンB12、D、B、はちみつ、レモン(水1L、はちみつ大3~4、レモン1個)
2 動揺性めまい(ぐらぐら)
・症状 :ぐらぐらと揺れているような感覚。まっすぐ歩けない、ふらつく。
・原因 :加齢で内耳機能低下、深部感覚、筋力低下
脳の病気(脳梗塞、脳出血、椎骨脳底動脈循環不全など)。
高血圧や低血圧。
その他、薬剤の副作用、心理的な要因。
・対策 : 片足立ち 5秒キープ
50秒足踏み 両手をイスや壁について→できるようになったら手を伸ばして→閉眼で
はてな体操 母指をみながら首かしげ
振り返り体操 母指をみながら捻じる
歩行でふらつくなら脳梗塞も(→ろれつ回らない、手足しびれ、頭痛伴うことも)
聴神経腫瘍でもふらつき+片耳
中枢性チェック 指を目で追わせる、「パタカ」と繰り返す発声させてみる
バレーサイン(手のひら上にして前ならえ 目を閉じると下がる)
3 浮動性めまい(ふわふわ)
症状: 体がふわふわと浮いているような感覚。まっすぐ歩けない、ふらつく。
原因: 風邪、貧血、のぼせ ←自律神経失調(過労、ストレス、睡眠不足など)
対策: 朝一白湯、朝食ごはん、味噌汁、納豆、漬物
昼ー軽く、おやつははちみつレモンなど
夕ー野菜中心、玄米、豆腐など(寝る3時間前に)
お風呂入って、寝る前は1杯水
4 失神性めまい(くらっ)
症状: 立ち眩み、真っ暗に 起立性低血圧、冷や汗や吐き気があることも
原因: 血圧低下、貧血、片頭痛からも
不整脈などの心臓の病気、脱水
・子どものめまい(起立性低血圧)
症状: 朝起きられない、午前中調子悪い、ねつき悪い、頭痛(片頭痛へ?)、腹痛
原因: 10代 自律神経未熟? 高齢者は降圧剤も
5 止まっているものが揺れてみえる
原因:目、視神経トラブル ←脳腫瘍、心臓
視性めまい←疲労
6 難治性めまい 症状:耳鳴り、難聴も加わる場合
原因:あごのずれ、歯ぎしりが関係することも
対策:食べ方は、噛みにくい側から始めて、両方の奥歯で
メカニズム:筋の血管圧迫(咀嚼筋)→血流障害
乳突筋緊張、首、頭がむくむ→内耳むくむ(フワフワ)
食いしばり→あご→内耳に振動→浮いた耳石がはがれる
食いしばりの原因として、夕食で血糖上がると、夜インスリンで低血糖になることもある
夕食は睡眠3時間前、カフェインは6時間前にすませる
上記の部分と重複しますが、視点をかえると
<動作、状況別に分類>
横になる、ねがえりでぐるぐる→良性
急に首回したり、上向く→脳、首への血流
大きな音を聞いて→内耳
耳圧迫→中耳炎
<原因別に分類>
耳に問題
メニエール :むくみ つまり、耳鳴り、難聴、ぐるぐる
良性(耳石) :頭動かす時ぐるぐる
難聴は不明 :耳鳴り、めまい、ぐるぐる、感音性(ウイルス、血流?不明)
前庭神経炎 :じっとしてても激しいめまい、吐き気、数日続く
内耳炎 :風邪のあとの炎症 外リンパ叢(強く鼻をかんだあと)
脳に問題
小脳
脳動脈瘤 :一時的に血流不足すると、椎骨脳底動脈不全で脳幹の働き低下→めまい、ふらつき
聴神経腫瘍(10%):耳鳴り、難聴
症状から原因、対策をチェックして
一時的なものは生活改善
重症なものは治療にすすみましょう。
- 中枢性
- 前庭トラブル(平衡感覚)
- 起立、歩行(筋骨格)
普段から慢性頭痛あれば、頭痛に伴うめまい多いなど
頭痛、耳鳴りとの関連もするので、次回そのあたりもまとめてみます。
長くなりましたが、
「加齢」といっても、いろいろな原因を含んでいるので、
お医者さんも、時間のない中で、説明や診断は難しいのでしょうね~
当院では
ゆがみを戻して循環を改善します。
丸まった姿勢が本来の姿勢に戻ると、首や顎の位置も戻り、筋肉が緊張する理由がなくなります。
その結果、耳や首まわり、顎まわりの血流が回復し、内耳の循環もよくなることが期待できます。
また、根本的な解決にむけて生活改善のアドバイスをしたり
自分ではできない方には、アイテムを使う方法もあります。
お困りでしたら、一度ご相談ください
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