寝違えた時、何をすればいいのか

まずはじめに

 ①首に原因はない

そもそも寝ていて首が急に悪くなることはない

 ケガならともかく、寝ていて起きたら痛いのは

  • まず疑うべきは血流不足の問題
  • 対症療法として枕の高さもあるが、

直接的な原因は、背骨が硬くなっていること

その背骨を硬くするのは、筋肉。

筋肉を硬くするのは

1 血流不足(脳への血流、同じ動作が続いて疲労、内臓疲労)

2 古傷が硬くなって引っ張っている

3 姿勢が悪くてそれを維持するために常に緊張

 

さらに見ていくと

1 血流一つとってもさらに原因はいろいろありますが

寝ている時の場合、

内臓への血流不足や疲労があるときは

反射的に背中の筋肉は緊張します。

さらに、気温の変化や睡眠の質が悪い、食べ過ぎ、飲みすぎなど内臓への負担

が重なると限界を越えてしまって、

そんなとき枕が低いと首や腰に負担がかかるので、

寝違えやぎっくり腰などおきるというメカニズムだと考えています

 

2 古傷についてはセルフケアでは解消できないので、そういう可能性もある

  くらいに考えておいてください

3 姿勢についてはあとで説明します

 

   まとめると

   寝違えは、血流不足の問題でおきることが多い

   その血流不足は、主に内臓の問題。とくに持病のある方、薬を長年飲んでいる方は

   内臓が疲労しています。

   さらに、気温や睡眠不足などが重なって起きることが多い

 

   中には、以前骨折や手術など大けがして、その古傷が最後の原因になることも

   ありますが、悪い条件が重なって起きていることが多いです。

 

  セルフケアとしては

  食べる量を減らす、消化いいもの食べる

 水を多めに飲む、お腹を温める、お腹のマッサージなど

  内臓への対策をまずはやってみてください

 睡眠がとれてない方は、まずは10時には寝て7時間睡眠を目指す。

 それができたら、睡眠環境を整えるなどステップを踏むといいと思います

 

    例外として

  • 風邪で、のどや鼻の奥の炎症により首の筋肉が硬くなることもある

 

少し良くなって、動かせるようになったら

首以外をチェックしてみてください。

② 腰や肋骨はなめらかに動くか?

おおざっぱなテストをしてみましょう

 

 仰向けになって、膝を立てた状態から、左右に倒して

 左に倒して痛みでるなら、右に問題あります

 右の背骨、肩甲骨まわり、腕~手の緊張が残っています

1 膝の倒し始めで首痛いもしくはつっぱりを感じるなら

2 中間なら肩甲骨まわり

3 最後に近いなら腕から先

という具合に検討をつけることができます

 

2 肩甲骨まわりが硬くなって、首の動きを邪魔していることが多いので

内臓のケアをして残るなら、

仰向けのままバンザイをして深呼吸

仰向け(座位でも)上半身を捻じってストレッチ+深呼吸でさらに伸びます。

また、座位で脇の筋肉をつまんで肩をぐるぐる回してもいいです

 

1 倒し始めで痛いなら

  そけい部に手を差し込んで、もも上げ

  そけい部の奥にある腸腰筋をマッサージ&動かしてゆるめてみましょう

 

  3 最後の腕については、

   前腕を机に乗せて、反対の前腕でマッサージ

   硬いところを指で押さえたまま肘の屈伸

   手首なら指で前後をつまんだままグーパー

   などがあります。

 

③普段の姿勢はいいか?

普段、どんな姿勢が多いか思い出して

仕事や家事で同じ姿勢が続く方は姿勢も見直しましょう

 

座り方 座骨で座っているか

     腰がかるく前にカーブしているか 

 

立ち方 壁に背をあてた状態でチェック

    腰と壁の間は手のひらが一枚ぎりぎり入るくらいか

    肩と壁は離れているか

    頭と壁は離れているか

 

歩き方 いい立ち方のまま、一度つま先立ちして

      ももうら全体で後ろを押すようにして歩く

 

姿勢が悪いと体によくないのは、ご存じだと思うのであまり繰り返しませんが

姿勢を維持しつつ、動かすので手足の疲労がたまりやすい

その結果、肩甲骨まわりや骨盤まわりが硬くなり背骨の動きがさらに悪くなる

   悪循環になりやすいです

 

  ずっといい姿勢は難しいので

  こまめに動かすことです

 

 デスクワークならスタンディングデスクという選択肢もありますが

 難しければとにかく歩いたり動かす量をふやすこと

 階段使ったり、一駅歩いたり

 家なら、立ったままテレビみたりして、座る時間を減らすこと

 

④ 気温の急激な変化、食べ過ぎ、飲みすぎ、睡眠不足などないか?

気温の変化や食べ過ぎ、飲みすぎ、睡眠不足などが加わると

内臓が疲労を起こし、循環が悪くなり、筋肉が硬くなって

限界を越えると寝違えになります

 

結果だけみると、

急に痛くなって、数日すると勝手に治ることが多いので

若い方は安静でいいのですが

 

不摂生がつづく人や

持病が多く薬も飲む人

手術あとやケガの多い人、はなんども繰り返します

また、直るまでの期間がどんどん長引きます。

 

とりあえずの対策は

安静もしくは痛みが出ないような姿勢をとる

睡眠とれてないなら寝る、

食べ過ぎ、飲みすぎなら白湯など飲んであまり食べないこと

気温の変化ならお腹や足首、首まわりを温めてください

 

生活を改めれば楽になる方が多いですが

それでもよくならない場合は、

一人一人状態が違うので

専門家にみてもらうことをお勧めします。

 

当院では

ゆがみを戻して循環を改善、

硬くなった筋肉をほぐしたり、背骨のつまりをとったり

するような施術を行っています。

また、生活改善のアドバイスをしたり

自分ではできない方には、アイテムを使う方法もあります。

お困りでしたら、一度ご相談ください

 

ちなみに

寝違えの場合、

重症のかたは全方向に痛いことが多いです。

首の動かし始めで痛いのは首の問題ですが

途中から痛いケースで多いのは

肩甲骨まわりの硬さ(胸椎、肋骨まわりの筋肉)です。


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