「花粉症」対策と大気汚染③
花粉症の一般的な対策は「とにかく花粉に触れないこと」。
花粉症の症状が悪化する原因の一つとして、大気汚染物質の存在が挙げられます。
今回は、
③大気汚染の対策です
大気汚染物質には、以下のようなものが含まれます。
- PM2.5:微小粒子状物質と呼ばれるもので、工場の排煙や自動車の排気ガスなどに含まれます。
- ディーゼル排気ガス:自動車、特にディーゼル車の排気ガスに含まれる物質です。
- 光化学オキシダント:工場や自動車から排出される窒素酸化物や炭化水素が、太陽光と反応して生成される物質です。
これらの大気汚染物質は、花粉の表面に付着したり、花粉自体を傷つけたりすることがあります。
傷ついた花粉は、アレルゲン(アレルギーの原因物質)を放出しやすくなり、花粉症の症状を悪化させる原因となります。
また、大気汚染物質は、鼻やのどの粘膜を刺激し、炎症を引き起こすことがあります。炎症を起こした粘膜は、花粉などのアレルゲンに過敏に反応しやすくなります。
大気汚染物質の濃度が高い地域では、花粉症の発症率が高いという報告もあります。
花粉が有害物質の乗り物になる、という表現は、花粉と大気汚染の関係性を的確に表していると言えるでしょう。
花粉は、それ自体がアレルゲンとして原因となりますが、大気汚染物質が付着することで、さらに増幅させることが知られています。
花粉に有害物質が付着することで、花粉症の症状が悪化するだけでなく、以下のような危険性も指摘されています。
- 呼吸器疾患のリスク増加: 有害物質が肺の奥深くまで入り込むことで、喘息や気管支炎などの呼吸器疾患を引き起こすリスクが高まる可能性があります。
- アレルギー疾患の悪化: 花粉症だけでなく、アトピー性皮膚炎などの他のアレルギー疾患も悪化させる可能性があります。
- 健康への長期的な影響: 長期的に有害物質に曝露されることで、様々な健康問題を引き起こす可能性があります
花粉と有害物質の複合的な影響を避けるためには、以下の対策が有効です。
- 花粉の飛散量が多い時期には、外出を控える: 特に、PM2.5などの大気汚染物質の濃度が高い日には、外出を控えるようにしましょう。
- マスクを着用する: 外出する際には、花粉だけでなく、PM2.5などの有害物質も防ぐことができる高機能マスクを着用しましょう。
- 空気清浄機を使用する: 室内では、空気清浄機を使用して、花粉や有害物質を取り除くようにしましょう。
- 生活習慣を見直す: バランスの取れた食事や十分な睡眠をとり、免疫力を高めることが大切です
減感作療法といって、皮下や舌下に含ませて、身体に浴びる花粉の量を増やして慣れさせる治療法もあります。
大気汚染対策といっても、個人でできることは限られているので
外部の原因を抑えつつ、内部の環境をよくしていくほうが変えられる部分が多いと思います
例えば、炎症が発生が増えることで、花粉症の症状がでるので
炎症を出にくい身体にする、または炎症を抑える身体にするということです。
炎症が慢性的におこる原因に、
リーキーガットといって腸のバリア機能が下がることが挙げられます
ウイルスや未消化の食べ物が体内に入ってくるので、身体が守ろうとして炎症をおこす。
また、炎症をおこすと副腎が働いて、副腎ホルモンを出して炎症を抑えます。
それが頻繁におきると副腎疲労症候群といって、副腎ホルモンが出にくくなり
朝から起きられない、だるい、日中居眠りしてしまうなどの症状が出ます。
対策としては、
リーキーガットは小麦の食べ物を控え
副腎疲労にはカフェインは控えてしっかり睡眠とること
あとは、肥大化した脂肪細胞も炎症起こしやすいとされるので、運動して肥満を予防することも有効です。
脂肪細胞と炎症のメカニズム
- マクロファージの浸潤:
- 肥大化した脂肪細胞は、死細胞となりやすく、これを処理するためにマクロファージという免疫細胞が脂肪組織に集まります。
- マクロファージは、炎症性サイトカインを分泌し、炎症をさらに悪化させます。
- インスリン抵抗性:
- 炎症性サイトカインは、インスリンの働きを阻害し、インスリン抵抗性を引き起こします。
- インスリン抵抗性は、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高めます。
次に紹介する④解毒と合わせて対策するほうがいいと思います
当院では
施術の中で、お腹や背中に触れて、内臓の疲労をチェックします。
血流を改善することで、筋肉だけでなく、内臓の疲労も時間とともに解消していきます。
それを促進するために、血管を広げて酸化を防ぐアイテムを使うこともできます。
お困りでしたら、一度ご相談ください
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